KCカップ 2022 Apr. 入賞者インタビュー企画、今回は死偉王の統率【DD】と「機皇」ギミックを採用した【ガンドラ】で6位に入賞されたうずまきさんです。
同氏は前回世界一に輝かれ、今回も金アイコンを獲得されています。
プレイヤーとしての強さに惹かれ、インタビューを依頼しました。
うずまき
忍者が好きです。
twitter:https://twitter.com/tornado_haha
YouTube:うずまき。
構築と結果
使用デッキ
死偉王の統率
闘う決意
うずまき
結果
最終DP:64402
順位:6位
試合数:270勝 / 469試合
勝率:57.6%
【DD】
死偉王の統率【DD】を使用した理由
デッキを選択した理由
今回のKCは開始1週間前には環境がおおむね固まっており、中でも【メタルフォーゼ】が最も強く、時点で【DD】が強いと思っていました。
そこで、自分が回すことのできる【DD】を選択しました。
うずまき
初動が引けなくても戦える
このデッキの初動は《DD魔導賢者ケプラー》《地獄門の契約書》の6枚に依存しています。
しかし、その場合も《月の書》や《底なし落とし穴》といった妨害札で耐えられるので、継戦能力が高いと考えています。
【DD】の魅力
【DD】は【ガンドラ】等の手札誘発カードを多く採用したデッキも《DDD超視王ゼロ・マクスウェル》の貫通や《DDD制覇王カイゼル》の連打効果により超えやすいうえ、【幻影騎士団】や【バスター・ブレイダー】といった今回の環境デッキのほとんどに大きな不利が無いことが強みです。
また、メインギミックに《DDオルトロス》があるため、《サイクロン》のようなバック干渉札を採用する必要がありません。
そのため【ガンドラ】等《サイクロン》が腐りやすい対面で不要札を引くことがないのも魅力です。
《戦乙女の契約書》の採用
このデッキはモンスター10枚、《地獄門の契約書》3枚と、実質13枚モンスターを採用しています。
そのため、《地獄門の契約書》込みで考えると実質フルモン、といった手札になってしまうことが少なくありませんでした。
《DD魔導賢者ケプラー》と《地獄門の契約書》を一緒に引いてしまうこともありますし、ケプラーからサーチできる択が増える、という点を高く評価しています。
うずまき
死偉王の統率 を使うタイミング
死偉王の統率
デュエル開始時に自分のフィールドにペンデュラムゾーンを追加する。
また、デュエル中に1度だけ使用できる。手札から「DDD死偉王ヘル・アーマゲドン」1体を選び、エクストラデッキに表側表示で加える。
その後、自分のフィールド・デッキの「DD」ペンデュラムモンスターをそれぞれ1体まで選び、ペンデュラムゾーンに置く。その後、それらの効果を次の自分ターンのスタンバイフェイズまで無効にする。
このスキルは「DDD」ペンデュラムモンスターが3体以上存在するデッキ(エクストラデッキを除く)を設定してデュエルを開始した場合のみ使用と適用できる。

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うずまき
そのため、先攻時相手が【ガンドラ】と明らかにわかる場合、1妨害しか用意できない手札のときは1妨害に全てを賭けてスキルを使わずターンを渡していました。
くじかえる
うずまき
【ガンドラ】は下級ビートが可能なテーマなので、かなりライフを持っていかれてしまうことも少なくないですから。
くじかえる
死偉王の統率【DD】の相性
【バスター・ブレイダー】:有利
【バスター・ブレイダー】は準備に時間がかかる特性上、物量で押されるのが苦手です。
そのため、Pテーマ特有の物量で押し切りやすい相手でした。
【ハーピィ】:微有利
基本的には有利に戦いやすい相手なのですが、ハーピィの狩場型にこちらが先攻を取ってしまうと厳しい場面がありました。
【幻影騎士団】:微有利
ギミックとしては【DD】が有利な相手だと思います。
しかし、今回のKCにおける《幻影騎士団》は《エネミーコントローラー》2枚・《コズミック・サイクロン》3枚の型が主流でした。
そのため、しっかり盤面を作っても《エネミーコントローラー》1枚で盤面がひっくり返されてしまうことがあったため、微有利としました。
うずまき
【月光】:微有利
多くのデッキが苦手とする《月光舞剣虎姫》を超えやすいのが【DD】の強みです。
例えば、同モンスターの耐性効果は《DDD制覇王カイゼル》で無効にできますし、《DDD死偉王ヘル・アーマゲドン》のモンスター効果・P効果のいずれかで打点を上げて戦闘破壊を狙うことも可能です。
ただ、スキルで《DDD死偉王ヘル・アーマゲドン》をP召喚した場合、《月光融合》の「EXデッキから特殊召喚されたモンスターが存在する場合」の条件を満たしてしまうことには注意が必要です。
うずまき
【ガンドラ】:五分-微不利
下馬評では圧倒的不利対面とされていましたが、思ったより勝てました。
勝てた理由は《DDD制覇王カイゼル》による3連打で《カイトロイド》を貫通したり、「金銀ガジェット+3色ガジェット」といった盤面を《月の書》と《DDD超視王ゼロ・マクスウェル》を組み合わせることで処理できたことにあります。
よって、相手の《クリボール》の有無が勝敗を分けることが多かったように思います。
うずまき
【メタルフォーゼ】:五分-微不利
こちらも思ったより勝てたものの、手札要求がかなり高い相手でした。
具体的には先攻なら《DD魔導賢者ケプラー》+2伏せ、後攻なら魔法・罠が少ない手札のときに勝っていたと記憶しています。
うずまき
【機皇ガンドラ】
【機皇ガンドラ】を使用した理由
うずまき
【機皇ガンドラ】の強み
《機皇兵廠オブリガード》
光 ★4 機械族 1200 / 1800
このカード名の①②の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
①:自分メインフェイズに発動できる。このカードを破壊し、デッキから「機皇兵廠オブリガード」以外の「機皇兵」モンスター2体を守備表示で特殊召喚する。
この効果の発動後、ターン終了時まで自分は機械族モンスターしか特殊召喚できない。
②:このカードが墓地へ送られた場合に発動できる。このターンのエンドフェイズに、自分フィールドの「機皇」モンスターの数×100ダメージを相手に与える。
うずまき
《機皇創出》の強み
《機皇創出》
永続魔法
このカード名のカードは1ターンに1枚しか発動できず、このカード名の②③の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
①:このカードの発動時の効果処理として、デッキから「機皇」モンスター1体を手札に加える事ができる。
②:手札を1枚捨て、自分フィールドのモンスター1体を対象として発動できる。そのモンスターを破壊する。
③:自分フィールドの表側表示の「機皇」モンスターが戦闘・効果で破壊された場合、このカード以外のフィールドの表側表示の魔法・罠カード1枚を対象として発動できる。そのカードを破壊する。
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うずまき
これは「召喚権を切らずに相手の妨害を1枚使わせた」と考えることもできるので、このカードの存在が非常に大きかったと思っています。
なお、こちらのデッキ枚数等からこちらのデッキを【ガンドラ】と判断した場合、《サイクロン》等を伏ないことがほとんどです。
そのため、《機皇創出》の通りは意外と良かったです。
うずまき
【機皇ガンドラ】の相性
うずまき
手札の噛み合いですね。
くじかえる
うずまき
【機皇ガンドラ】についてはうずまきさんの下記動画でプレイング等解説されておりますので、ぜひご確認を!
今回のKCの走り方
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うずまき
盛れるときにDPを盛るけれども、飛ばしすぎないように適度に休む…といった具合でしょうか。
くじかえる
うずまき
これだと1戦あたりのバリューがかなり低いので、適宜休んでDPの振れ幅を調整していました。
くじかえる
うずまき
自分自身をデュエルが上手いプレイヤーだと思っていませんから、集中力を切らさないためにも休憩は重要でした。
KC中はメタが時間の経過とともに変わっていくイメージがありますが、休憩のタイミングはメタに合わせていたのでしょうか?
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うずまき
そのため、走ったり、休憩する際に時間帯や環境変化は気にしていませんでした。
僕自身、過去のイメージにとらわれていたのかもしれません…。
とても勉強になりました。ありがとうございます!
くじかえる
うずまき
結局はその場その場の判断が重要です。
デッキの選び方
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うずまき
前提として、私は環境読みがカードゲームの本質だと思っています。
カードゲームの駆け引きは1戦ごとになってしまいますが、そのデッキの立ち位置を大局的に考えること、つまり環境読みが全体を把握する上で重要だと思っているからです。
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うずまき
その環境読みの結果が今回は【DD】でした。
環境トップテーマは使わない



うずまきさんが金アイコンを獲得してきたテーマたち
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うずまき
それが今回は【DD】でした。
くじかえる
うずまき
今回のKCでも【真紅眼】のような【幻影騎士団】メタテーマが登場しています。
1戦1戦が重要なKCカップにおいて、このような対策を食らわないことはアドバンテージとなるため、トップメタを握らないようにしています。
うずまき
他の例として、前回KCの【魔界劇団】も同様の考え方でデッキを選択しています。
【魔界劇団】は【幻影騎士団】に対しては五分でしたが、時点の【ガイア】には《魔界劇団サッシー・ルーキー》等が刺さる相手のため有利だったんです。
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うずまき
私は環境読みが得意、というわけではありませんが好きなので、それが幸いしました。
MVPカード
【DD】:《DDオルトロス》
《DDオルトロス》
闇 ★4 ◆3 悪魔族 チューナー 600 / 1800
P効果:①:1ターンに1度、フィールドの魔法・罠カード1枚と、このカード以外の自分フィールドの「DD」カードまたは「契約書」カード1枚を対象として発動できる。そのカードを破壊する。
モンスター効果:①:自分が戦闘・効果でダメージを受けた時に発動できる。このカードを手札から特殊召喚する。
②:このカードが特殊召喚に成功したターン、自分は悪魔族モンスターしか特殊召喚できない。
うずまき
このカードの存在が【DD】を環境デッキとして成立させていると思うからです。
「死偉王の統率でサーチできるバック干渉札」であることが非常に重要で、かつP効果のため毎ターン安定してバック干渉が可能です。
前にも述べたようにこのカードのおかげで《サイクロン》等を採用する必要がなくなっているのも魅力です。
うずまき
【機皇ガンドラ】:《機皇兵廠オブリガード》
1枚で《ギアギガントX》にアクセスできる唯一のカードのため、重宝しました。
うずまき

さいごに
うずまき
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