KCカップ 2022 Feb. 入賞者インタビュー企画、第一弾は【陽炎獣】等で5位に輝かれた(笑)さんです。
【陽炎獣】は今回のKCのダークホースとして注目されたテーマであることから、インタビューを依頼しました。
(笑)
twitter:https://twitter.com/lVODZcmCFTksKZh
構築と結果
使用デッキ
シンクロフライトコントロール
ディスティニー・ドロー
粉砕!
結果
最終DP:70084
順位:5位
試合数:269勝 / 471試合
勝率:57%
【陽炎獣】等、各デッキを使用した理由
【フライトTG】
【ダイナミスト】と【ガイア】が多いと予想していたため、それらに強い【フライトTG】が強いと考えて序盤用のデッキとして準備していました。
このデッキは、序盤に多い有象無象にも強いです。
(笑)
転生型害悪【霊獣】
上位帯で爆増していた【幻影騎士団】に対抗するため用意していました。
(笑)
リプレイ:vs【ウィッチクラフト】
https://duellinks.konami.net/att/02d89f25095e0686f3a5ef8dc5b37a9fd94a753b5e
転生の予言で負け試合を勝ち試合に変えた試合
「害悪」とした所以がわかりやすい試合です。
【陽炎獣】
【霊獣】を使用した土曜夜は50,000DPだったのですが、日曜20時では35,000DPまで溶かしてしまいました。
ここまで溶かしたのは【霊獣】の練度の問題だけではなく、迷走して上記以外の色々なデッキに手を出してしまったことが理由です。
日曜20時の時点で35,000DPという状況から代表or金アイコンに間に合わせるためには早いデッキを使うしか無かったため、【陽炎獣】に切り替えました。
一般に早いデッキは基本的に【幻影騎士団】に不利なのですが、【陽炎獣】は早いデッキとしては珍しく、【幻影騎士団】に微有利-フラットを取れる点が最大の選択理由です。
(笑)
【陽炎獣】の相性
【幻影騎士団】:微有利 – 五分
陽炎獣モンスターは共通効果により対象に取れないので、《幻影騎士団ブレイクソード》の効果が起動できません。
その間にキルに必要なパーツを揃えて妨害を超え、勝ちに行っていました。
先行に《陽炎獣 サーベラス》を召喚するだけでも多くの場合ターンが帰ってくるのが非常に良いです。
(笑)
リプレイ:vs【幻影騎士団】
https://duellinks.konami.net/att/0693f31337b20dfd721884c35ab45cea8641244a1a
《虚空海竜リヴァイエール》+3000《幻影騎士団 ブレイクソード》+《幻影霧剣》を貫通してワンキルした試合
《陽炎獣 バジリコック》に《幻影霧剣》を撃たせて《陽炎獣 バジリコック》の上に《迅雷の騎士ガイアドラグーン》乗せるのがミソであり、これがあるから6軸が強いそうです。
【ハーピィ】:有利-微有利
対象耐性はハーピィに強いです。
古事記にもそう書いてあります。
(笑)
【磁石】:有利-微有利
対象耐性を持つ陽炎獣を並べておくと磁石側は基本的にキルが取れなくなります。
これを活かして耐え、手札が整ったタイミングでエクシーズを連打、もしくは粉砕!で勝ちに行くのが定石です。
《炎王獣 ガネーシャ》による効果無効や《真竜皇アグニマズドV》の除外も【磁石】には強く刺さるのも有効です。
(笑)
【幻奏】:微不利
《幻奏の音女 スコア》がキツいです。
モンスター1体であれば《幻奏の音女 スコア》が居ても《真竜皇アグニマズドV》で超えられるほか、相手が《幻奏の音女 スコア》を抱えられていない場合は《月の書》といった相手の妨害札をことごとく腐らせられるので完全な不利というわけではありません。
【バスター・ブレイダー】:有利
(笑)
【バスター・ブレイダー】の採用する妨害札は対象を取るカードが多いため、回り切る前に陽炎獣を横に並べて文字通り粉砕できます。
【陽炎獣】のキツいカード
《底なし落とし穴》
《底なし落とし穴》
通常罠
①:相手がモンスターの召喚・反転召喚・特殊召喚に成功した時に発動できる。そのモンスターを裏側守備表示にする。
この効果で裏側守備表示になったモンスターは表示形式を変更できない。
ほぼケアできません。
《陽炎獣 スピンクス》と《陽炎獣 ぺリュトン》が揃っている時に《陽炎獣 スピンクス》から入る事で被害を少なくする事は出来ますが、動きが止まってしまうのはほぼ確実だからです。
(笑)
《波紋のバリア -ウェーブ・フォース-》
《波紋のバリア -ウェーブ・フォース-》
通常罠
①:相手モンスターの直接攻撃宣言時に発動できる。相手フィールドの攻撃表示モンスターを全て持ち主のデッキに戻す。
悪魔です。
今回使用したのが6エク型なので、ケアはほぼ不可能です。
デッキに還ってゆくモンスター達をただ呆然と見ているしかありませんでした。
(笑)
ほか苦手なカードたち



(笑)
ほか《天罰》《奈落の落とし穴》も無理です。
くじかえる
【陽炎獣】の構築
《真竜皇アグニマズドV》
《真竜皇アグニマズドV》
炎 ★9 幻竜族 2900 / 1000
このカード名の①②の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
①:自分メインフェイズに発動できる。このカード以外の手札及び自分フィールドの表側表示モンスターの中から、炎属性モンスターを含むモンスター2体を選んで破壊し、このカードを手札から特殊召喚し、炎属性モンスター2体を破壊した場合、相手のフィールド・墓地からモンスター1体を選んで除外できる。
②:このカードが効果で破壊された場合に発動できる。自分の墓地から炎属性以外の幻竜族モンスター1体を選んで手札に加える。
(笑)
初動になり、かつ対象に取らない除外という最強除去がおまけで付いています。
2900と素の打点が高いのも素晴らしいので文句無しの3積みです。
《BK ベイル》
炎 ★4 戦士族 0 / 1800
自分が戦闘ダメージを受けた時に発動できる。このカードを手札から特殊召喚し、受けたダメージの数値分だけ自分のライフポイントを回復する。
炎属性の誘発であるうえ、先行を後攻にできる偉い子です。先行時は特に偉いので3枚採用しています。
【トラミッド】や【ガイア】が多い場合や4000打点を超えるモンスターが増えた場合など、環境によっては他の誘発にしても良いかもしれません。
基本の「陽炎獣」モンスター



《陽炎獣 スピンクス》はフルモン構築にする事で確定蘇生ができるアド取りの翁です。
素引きだけでなく、《陽炎獣 ぺリュトン》でリクルートする都合もあって3枚採用しています。
《陽炎獣 サーベラス》はヘイズなんでもサーチマンであり、アド取りの翁その2です。
同名も持ってこれることからアドバンテージで損をしづらく、かつての《キラースネーク》を彷彿とさせます。
妥協召喚できるのも優秀です。
最後に先述の《陽炎獣 ペリュトン》は好きなヘイズをなんでも『デッキから2体』出せるヤベーやつです。もちろん初手に欲しいので3枚採用です。
《陽炎獣 ペリュトン》と《炎王獣 ガネーシャ》


《陽炎獣 グリプス》は手札でダブっても嬉しいカードであるのに対し、《炎王獣 ガネーシャ》は1枚引ければ十分であることから、採用枚数に差をつけています。
なお、《クリボール》や《カイトロイド》等の誘発が多い環境であれば採用枚数を逆転させる、もしくは《幻創のミセラサウルス》《ジュラック・アウロ》からの《オッドアイズ・メテオバースト・ドラゴン》のギミックを採用することで対応できます。
《幻創のミセラサウルス》ギミック不採用の理由
《幻創のミセラサウルス》
炎 ★4 恐竜族 1800 / 1000
「幻創のミセラサウルス」の②の効果は1ターンに1度しか使用できない。
①:自分・相手のメインフェイズにこのカードを手札から墓地へ送って発動できる。そのメインフェイズの間、自分フィールドの恐竜族モンスターは相手が発動した効果を受けない。
②:自分の墓地からこのカードを含む恐竜族モンスターを任意の数だけ除外して発動できる。除外したモンスターの数と同じレベルの恐竜族モンスター1体をデッキから特殊召喚する。この効果で特殊召喚したモンスターはエンドフェイズに破壊される。
くじかえる
(笑)
デッキ20枚で《ジュラック・アウロ》を2枚採用した場合、《ジュラック・アウロ》を初手で2枚引く確率は先行3.2%、後攻5.3%となります。
《ジュラック・アウロ》を2枚引いた試合はほぼ負けてしまう事を考えると、試行回数を問われるKCカップにおいては負けが確定してしまう試合を発生することに繋がります。
よって、《幻創のミセラサウルス》ギミックは不採用にしました。
《陽炎獣 バジリコック》2枚の理由
くじかえる
(笑)
《陽炎獣 バジリコック》
炎 ☆6 炎族 エクシーズ 2500 / 1000
炎属性レベル6モンスター×2体以上(最大5体まで)
1ターンに1度、このカードのエクシーズ素材を1つ取り除いて発動できる。相手のフィールド上・墓地のモンスター1体を選択してゲームから除外する。
また、このカードが持っているエクシーズ素材の数によって、このカードは以下の効果を得る。
●3つ以上:このカードの攻撃力・守備力は、このカードのエクシーズ素材の数×200ポイントアップする。
●4つ以上:このカードは相手のカードの効果の対象にならない。
●5つ:このカードはカードの効果では破壊されない。
《陽炎獣 グリプス》は場か墓地に炎属性以外がいると特殊召喚ができなくなり、腐ってしまいます。
その点、《陽炎獣 バジリコック》は炎属性のため、《陽炎獣 グリプス》が腐るのを防ぐことができます。
効果も強力ですし、《陽炎獣 グリプス》を3枚採用したことから《陽炎獣 バジリコック》を2枚出したい場面が少なくないので、 2枚採用としました。
ほかのエクシーズモンスターの採用理由
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《セイクリッド・トレミスM7》:貴重なバウンス除去であるほか、《真竜皇アグニマズドV》を回収できることからも必要なカードです。
《フォトン・ストリーク・バウンサー》:先行で苦し紛れに出すやつです。【磁石】【ガイア】【ダイナミスト】に対しては有効に働く場面もありました。
《迅雷の騎士ガイアドラグーン》:貫通が【幻影騎士団】に有効なため採用しています。
《甲虫装機 エクサビートル》《電子光虫 ライノセバス》:リンクス界最強のエクシーズであることから採用しました。ライノセバスが出せるのもこのデッキの強みの一つだと考えています。
(笑)
先行時の【陽炎獣】プレイング
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(笑)
くじかえる
(笑)
【幻影騎士団】のような対象耐性が効く相手であれば「陽炎獣」モンスターを3面展開して返すこともあります。
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(笑)
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今回のKCの走り方
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今回のKCは【フライトTG】で有象無象をやっつけたのち、【霊獣】でゆっくり確実に登って1位を取ろう、と思っていました。
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(笑)
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(笑)
これではマズいと思い、上位に【陽炎獣】が居たことから藁にも縋る思いで【陽炎獣】に握り変えました。結果、日曜20時から月曜朝11まで徹夜で35,000DP盛って5位に到達できた次第です。
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普段の調整方法
(笑)
今日の負けが明日の勝ちに繋がる、と考えているからです。特にチーム戦は皆んなで色々考えるので環境考察も進みますから、とても良いですね。
【陽炎獣】を調整した時期
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(笑)
【ハーピィ】全盛期にメタとして研究したのが始まりで、この時はやや【ハーピィ】にキツい事が分かりお蔵入りになりました。
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(笑)
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MVPカード:《真竜皇アグニマズドV》
(笑)
このカードを引いた瞬間世界が変わり、勝つ試合が多すぎました。
最初に引いても初動になりますし、後引きしても除去になるので、いつ引いても強かったです!
リプレイ:vs【呪眼】
https://duellinks.konami.net/att/0518eb4bc8fa193c99a551ddf07bf43eed11c20360
【呪眼】に《真竜皇アグニマズドV》が強く刺さった試合
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さいごに
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僕に霊獣を教えてくださった霊使いまどちさん・よう、くん、ありがとうございました!
ヘイズビースト研究に特に大きな貢献をしてくださったkanikabutoさん、ありがとうございました!
僕の対面練習と環境考察に付き合ってくださった闇団の皆様、ありがとうございました!
大会やポイバで対戦してくださった皆様、大会運営の方々、ありがとうございました!
いつもTwitterで応援していただいている皆様、ありがとうございました!
最後に、今回取材をしてくださったくじかえるさん、ありがとうございました!
これからは1位に向かって突き進むので今後とも宜しくお願いいたします!!