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【KC入賞者インタビュー】どんな環境でもチャンスは来る!カステラアンド生もみじ【遊戯王デュエルリンクス】

KCカップ 2021 Sep. 入賞者インタビュー企画、第三弾は【呪眼】で29位に輝かれたカステラアンド生もみじさんです。
【呪眼】は装備魔法である《セレンの呪眼》がキーカードとなるテーマであることから、《サイクロン》が跋扈する本環境で結果を残したことに驚きを隠せませんでした。
そこで、この疑問を明らかにすべく、インタビューを依頼しました。

カステラ

こんにちは、カステラアンド生もみじと申します。
無所属です。

twitter:https://twitter.com/aquariusjapanes

構築と結果

使用デッキ

這いよるゾンビ軍団

カステラ

スキルはレベル同調と使い分けていました。
初日・2日目はレベル同調を使用し、【ガイア】が増えた3日目の昼に這いよるゾンビ軍団にスキルを変えています。
這いよるゾンビ軍団で連勝後、DPが6万に乗ったところでステイしました。

結果

最終DP:61396
順位:29
試合数:225勝 / 390試合
勝率:58%

【呪眼】を使用した理由と特徴

カステラ

【呪眼】を選んだ理由はシンプルにこれしか使えるデッキがなかったからです。 

本音を言えば、【ハーピィ】で制圧したり、【サンダー・ドラゴン】の《混源龍レヴィオニア》で捲くりたい…と思う気持ちもありました。
しかし自分のカードプールが不十分なのもあり、使い慣れていない歯抜けのデッキより【呪眼】を信じた方が良い結果が出るだろう、という考えのもと、納得して選択しています。

【呪眼】の相性

【ハーピィ・レディ】:五分

先行ゲーです。
先行では基本的に《セレンの呪眼》+《惨禍の呪眼》を構えます。

カステラ

後攻の時は気合で《狡猾な落とし穴》を引きましょう

【D-HERO】:不利

一番キツいです。

カステラ

このデッキと多く当たる時は休憩してポケモンユナイトをプレイした方がいいと思います。 

【ガイア】:不利

先行を取って、《途絶の呪眼》を打つことさえできれば勝てます。
…が、世の中そんな甘くありません。

カステラ

なぜかわかりませんが、KCの【ガイア】は絶対に《サイクロン》か《エキセントリック・デーモン》を持っています。
なお、スキルを這いよるゾンビ軍団にすると相性差がひっくり返ります
 

【幻奏】:微不利

《狡猾な落とし穴》《途絶の呪眼》が通れば勝てる相手です。
当然、後攻時の《幻奏の音姫マイスタリン・シューベルト》はかなりキツいので、微不利だと思っています。

【サンダー・ドラゴン】:有利

ブン回られてしまうと厳しいのは言うまでもありません。
基本的に【サンダー・ドラゴン】は《呪眼の死徒 メドゥサ》の墓地除外効果や《途絶の呪眼》が刺さりやすいテーマのため、トータルで見るとある程度勝ち越せる相手です。

スキルの使い分け

レベル同調と這い寄るゾンビ軍団の使い分けを教えてください!

くじかえる

カステラ

まず、レベル同調は使いやすく、デッキパワーが高いのが特徴です。
《CNo.39 希望皇ホープレイ》に簡単にアクセスできるのはとても魅力的です! 

では、這いよるゾンビ軍団はどのような利点があるのでしょうか…?

くじかえる

カステラ

這いよるゾンビ軍団は刺さる相手にはめちゃくちゃ刺さるんです
特に【ガイア】の融合を封じられるのはこのスキルの圧倒的な強みです。

では、【ガイア】が多い環境では這いよるゾンビ軍団を使用されていたのですね。

くじかえる

カステラ

そのとおりです。
基本的にレベル同調を使って、【ガイア】が増えてきたら這いよるゾンビ軍団に変えていました。

這いよるゾンビ軍団による牽制力

せっかくなので、【ガイア】以外に対して這いよるゾンビ軍団が有効なポイントを教えていただきました。

くじかえる

カステラ

【ガイア】だけでなく、意外と効く相手が多いです。

  • 【ハーピィ】:《スワローズ・ネスト》が打てなくなる
  • 【サンダー・ドラゴン】:《百雷のサンダー・ドラゴン》を封じる
  • 【幻奏】:《幻奏の音姫ローリイット・フランソワ》《幻奏の音姫プロディジー・モーツァルト》無効化
  • 【磁石】:《恐牙狼 ダイヤウルフ》《マグネット・フィールド》無効化
  • 【ウィッチクラフト】:《ウィッチクラフトマスター・ヴェール》のステータスUP効果無効化

【呪眼】の構築

《コズミック・サイクロン》と這いよるゾンビ軍団

《コズミック・サイクロン》
速攻魔法
①:1000LPを払い、フィールドの魔法・罠カード1枚を対象として発動できる。そのカードを除外する。

這いよるゾンビ軍団
1ターンに1度、自分のライフポイントが1000減る毎に使用できる。
相手ターン終了時まで、お互いのフィールド・墓地のモンスターは全てアンデット族になる。

這いよるゾンビ軍団 型を使用している際、初ターンに確実にスキルを発動する必要がありました。
そのため、《サイクロン》から《コズミック・サイクロン》に変えています。

カステラ

終盤に引くとデッキの性質上、ほぼ確実に腐ってしまうのが難点でした。

《途絶の呪眼》と《狡猾な落とし穴》のバランス

【呪眼】の構築を考える際、《途絶の呪眼》と《狡猾な落とし穴》の枚数にいつも悩みます。
それぞれどのように枚数を決められたのでしょうか。

くじかえる

カステラ

まず、《途絶の呪眼》は初手に2枚来ると腐ってしまうほか、後攻時役に立たないことも少なくありません
そのため1枚に抑えています。

【幻奏】には《途絶の呪眼》のほうが有効な場合も多いと思うのですが、いかがでしょうか。

くじかえる

カステラ

その通りで、【幻奏】が増えたらこちらを2枚に増やせるよう準備していました。
しかし、予想より【幻奏】は多くなかったです。

確かに、思ったより【幻奏】のシェアは高くなかったですね。

くじかえる

カステラ

《狡猾な落とし穴》はあまり好きなカードではないのですが、強いので仕方なく2枚入れています。

わかります。このカードがゲームを左右することが多すぎますよね。

くじかえる

カステラ

《狡猾な落とし穴》はインチキカードだと思います

MVPカード:《ゴーストリック・アルカード》

《ゴーストリック・アルカード》
闇 ☆3 アンデット族 エクシーズ 1800 / 1600
レベル3モンスター×2
このカード名の②の効果は1ターンに1度しか使用できない。
①:このカードがモンスターゾーンに存在する限り、相手は他の「ゴーストリック」モンスター及び裏側守備表示モンスターを攻撃対象に選択できない。
②:このカードのX素材を1つ取り除き、相手フィールドにセットされたカード1枚を対象として発動できる。そのセットされた相手のカードを破壊する。
③:このカードが墓地へ送られた場合、このカード以外の自分の墓地の「ゴーストリック」カード1枚を対象として発動できる。そのカードを手札に加える。

《ゴーストリック・アルカード》は環境の変化に伴って大きく評価が変わったカードでした。

【オノマト】環境の時は《月の書》等で簡単に裏側表示にされてしまうあまり強くないカードだったのに、《サイクロン》環境となった今、このカードは相手の《サイクロン》を処理してくれる頼もしいカードに変わっていたんです。

カステラ

ステータスもそこそこ高く、かなり出番があったのでMVPとして選びました。

《サイクロン》環境と【呪眼】

今回は【D-HERO】も多く、まさしく《サイクロン》環境だったと思います。
《セレンの呪眼》を破壊されやすい環境だったぶん、【呪眼】には向かい風だったのではないでしょうか?

くじかえる

カステラ

まず、「【呪眼】は《サイクロン》がしんどい」という認識が実は少し違っています。
正確には「相手ターンに打たれる」《サイクロン》がしんどいんです。

それはなぜでしょうか?

くじかえる

カステラ

《惨禍の呪眼》や《ゴーストリック・アルカード》を使って相手の《サイクロン》を処理してから本命の罠のセットや《セレンの呪眼》の装備が可能だからです。
そのため、後攻時の《サイクロン》は実は想像しているより苦ではありません。

逆に言えば、処理をしてからでないと《セレンの呪眼》や《途絶の呪眼》は使用しない、ということですね。

くじかえる

カステラ

そうです。
今回のKCカップでは後攻時、相手のセットカードが《サイクロン》のみの場合も少なくなかったので、特に処理がしやすかったです。

確かに、今回は《サイクロン》と《狡猾な落とし穴》が非常に多く、幅が狭かったように感じます。

くじかえる

カステラ

【オノマト】環境の時は《バージェストマ・カナディア》や《月の書》で妨害されることが多かったので、それだけで詰んでしまうこともありました。
当時を考えると今の【呪眼】はそこそこ恵まれているのかな、と思っています。

【呪眼】の魅力と使い続ける理由

カステラアンド生もみじさんは【呪眼】のパイオニア、という印象が強く、いつも【呪眼】を使っているイメージがあります。
【呪眼】の魅力はどのような点なのでしょうか。

くじかえる

カステラ

【呪眼】はライフをギリギリまで削りながら戦うので、死と隣り合わせのスリルを味わいながらプレイできる唯一無二のテーマです。
また、《CNo.39 希望皇ホープレイ》や《ゴルゴネイオの呪眼》を装備したモンスター等で一気に大ダメージを相手に与えられる爽快感も魅力だと思います。
一度【呪眼】を使ったら病みつきになること間違いなしです!

確かに、身を削りながら耐え、一気に決めるのは楽しいですよね!
ただ、先述の【オノマト】環境のように【呪眼】に向かい風の時も使い続けられた理由はありますか?

くじかえる

カステラ

おっしゃるように、同じデッキを使い続けていると向かい風の環境にぶち当たる時があります。
しかし、KCカップは4日間ありますから、環境が動かないことはありません。絶対にチャンスが来ます
チャンスが来ることを信じて諦めないことが大事、と今回のKCで感じました

デッキ調整方法

最近はあまり大会に出ず、ひたすらポイントバトルに出ていました。
自分はチームに所属しておらず、人脈もあまり広い方ではないので、ポイントバトルは本当にいい練習になりました

つまずいたり分からないことがあると、【呪眼】仲間であるキナコパンさん、くらなまさんに相談していました。

カステラ

相談相手が居たのはとても大きかったです。

さいごに

カステラ

今回【呪眼】で同じく銀アイコンを取得されたくらなまさんが呪眼のノートを無料公開しています。
ぜひ見てください!

くらなまさんのnote:「呪眼について

くらなま

カステラさん、アイコン獲得おめでとうございます!
やっぱりカステラさんはすごい方です。いつかカステラさんみたいに強くなりたいです!!!
またnao杯グレートやグロチャでもよろしくお願いしますね!

キナコパン

呪眼の可能性を最後まで信じて結果を残されたカステラさんには非常に感服しています!
私もいつか信じる【呪眼】で上に行きたいです!!
次のKCでもカステラさんの活躍を期待しています!