KCカップ 2021 Sep. 入賞者インタビュー企画、第二弾は【サンダー・ドラゴン】で1位に輝かれたhAruさんです。
1位、という素晴らしい実績を残された方の考え方を少しでもお聞きしたく、インタビューをお願いしました。
hAru
国内では成金、海外ではROOKIESというチームに所属しています。
ソウルフードは火鍋です!!最近火鍋が足りてません。
hAruさんの経歴
銀アイコン x7
2021 Apr.:14位
2021 Jun.:23位
hAru
twitter:https://twitter.com/harulinks
構築と結果
使用デッキ
ディスティニー・ドロー
ディスティニー・ドロー
結果
最終DP:80535
順位:1位
試合数:190勝 / 297試合
勝率:63%
【サンダー・ドラゴン】を使用した理由
一番の理由は好きなデッキだからです。使っていて本当に楽しいです。
昨年に《雷電龍-サンダー・ドラゴン》等のリミット解除が発表されて以降、ランク戦・KC・リーグ戦など、いつでもどこでも【サンダー・ドラゴン】を使用してきました。
hAru
【サンダー・ドラゴン】の構築
hAru
しかし、今回はある程度割り切って「分布の多いテーマに高い勝率を出す」ことを念頭にデッキを組みました。
自分の中でこれはこれまでのKCとは少し方向性を変えた部分です。
《サンダー・ドラゴン》の必要性
《サンダー・ドラゴン》
光 ★5 雷族 1600 / 1500
①:このカードを手札から捨てて発動できる。デッキから「サンダー・ドラゴン」を2体まで手札に加える。



《封印の黄金櫃》《サンダー・ドラゴン》《百雷のサンダー・ドラゴン》の3枚はセットとして考えています。
中でも《サンダー・ドラゴン》は非常に重要なカードです。
例えば、以下のような役割を持つことができます。
- 《孤高除獣》のコスト
- 光属性モンスターを墓地に落とす
- 《雷鳥龍-サンダー・ドラゴン》のマリガン対象札を増やす
- 《封印の黄金櫃》で除外した《雷獣龍-サンダー・ドラゴン》効果で特殊召喚した《雷電龍-サンダー・ドラゴン》からアドバンス召喚
- ランク5エクシーズの素材
- 《雷電龍-サンダー・ドラゴン》のリクルート/サーチ先
hAru
ピン刺しの《月の書》の理由

それなら《邪帝ガイウス》でも良いのでは…と思うのですが、いかがでしょうか。
くじかえる
速攻魔法
①:フィールドの表側表示モンスター1体を対象として発動できる。そのモンスターを裏側守備表示にする。
hAru
hAru
デッキのバランスを考えながらカードの採用を決めているので、《邪帝ガイウス》を採用する場合は28枚や29枚にすることが多いです。
効果的にエクシーズモンスターを使う
くじかえる
hAru
また、キャラクター等を見ただけで相手の使用テーマを類推するには不十分だと考えています。
なるべく裏目がないように布陣を作るように意識しています。
多くの場合、先行は手札誘発を構えつつ《雷電龍-サンダー・ドラゴン》or《雷獣龍-サンダー・ドラゴン》を場に、《百雷のサンダー・ドラゴン》をセット、墓地に《雷獣龍-サンダー・ドラゴン》or《雷鳥龍-サンダー・ドラゴン》…といった盤面を目指していたと思います。
ただ、常にこの通りというわけではなく、残りのハンドや相手の状況によって柔軟に変えていました。
バウンサーとフォーカスフォースの使い分け


質問にあった《フォトン・ストリーク・バウンサー》・《No.25 重装光学撮影機 フォーカス・フォース》のいずれであっても攻めの途中で使うのが理想的です。
《フォトン・ストリーク・バウンサー》は【オノマト】の《ガガガヘッド》、【ハーピィ】の下級モンスターや【霊獣】【妖仙獣】【呪眼】等に使っていました。
一方《No.25 重装光学撮影機 フォーカス・フォース》は《混源龍レヴィオニア》や、【トラミッド】の《トラミッド・スフィンクス》などの対策として使います。
中でも【サンダー・ドラゴン】ミラーでは《月の書》と組み合わせることで《混源龍レヴィオニア》を防いだうえで相手のランク8エクシーズの展開を妨害でき、追撃を許しません。
以上の理由から、それぞれに有効な対面、盤面がありますし、どちらかでないと対応できない場合もありますから、両方採用することで対応力を高めています。
hAru
名前的にも、セットにしてあげた方が気分上がりませんか!?
くじかえる
ヴォルカザウルス・ガイアドラグーンの採用
くじかえる
hAru


《No.25 ヴォルカザウルス》の破壊&バーン効果、《迅雷の騎士ガイアドラグーン》の貫通効果は【サンダー・ドラゴン】ミラーだけでなく、【TG】等から出てくるバージェストマモンスターやライフの多い【リゾネーター】相手にライフを削りとる手段としても優秀でした。
hAru
ガイウス・中華なべを追加で採用した理由


先述の27枚構築は「回れば勝てる可能性が高い」という考えのもとで使っていました。
私がDPで伸び悩んだ時、上位帯の【オノマト】や【ハーピィ】は《No.25 重装光学撮影機 フォーカス・フォース》《デモンズ・チェーン》《禁じられた聖杯》《ブレイクスルー・スキル》といった《混源龍レヴィオニア》に対応できるカードが採用されており、同カードを通しにくく、かんたんに勝たせてもらえなくなっていました。
そのような環境では安定性以上に「回った時の最大値」が必要だと思い、《邪帝ガイウス》《神秘の中華なべ》(火鍋)の採用に至りました。
hAru
【サンダー・ドラゴン】の相性
ガイア以外は微有利程度だと考えています。
型や互いの練度で決まると思っています。
hAru
ただ、チームメイトのゼニガメアイコンのガイアに毎日いじめられていたおかげで冷静にプレイできました。水タイプには雷がよく効きます。
ゼニガメアイコン
くじかえる
junya
hAruさん、おめでとうございます!!
今回のKCの走り方
今回のKCは月曜が祝日だったので、最終日まで走れるプレイヤーがいつもより多いのでは、と考えました。
そのため、体力の要求値が高くなる可能性を踏まえ、金曜や土曜は意識して睡眠を取るように工夫しました。
また、月曜日の最後にギリギリのラインで数戦することは避けたかったので、「日曜夜~月曜朝までに8万DP到達」を目標に設定していました。
今回は幸いにも初日夜からほぼずっと上位を維持できていたので、一戦一戦を大事にプレイできたのが良かったです。
実際、今までのKCの中で最もプレイングミスを少なくできたと思っています。
また、「タイムアウト負けをしない」という目標も設定していたのですが、これも達成することができました。
デッキ調整方法
hAru
サイド制があまり得意でない、時間が合わないことが多い、といった理由から大会での調整は少ない方だと思います。
KCに向けた構築の考え方
KCを意識してメインデッキから不利対面に対する回答を用意できる構築をいつも目指しています。
また、チーム内調整で【サンダー・ドラゴン】をガンメタされることが多かったのも幸いしました。
これにより、苦手対面や苦手札に対する耐性が鍛えられたからです。
hAru
さいごに
最高の結果で終えることができたのはいろんな方に鍛えてもらったおかげです。
調整やリーグ戦を共にし、【サンダー・ドラゴン】を一緒に煮詰めに煮詰めてきた成金やROOKIESのメンバーには感謝してもしきれません。
両チームのメンバー及び活動なしには、絶対に得られていなかった結果だと思っています!
hAru
ありがとうございました!!